サウダーヂな夜

年下の女の子。

  • BID20|2016年08月17日


以前、行きつけの美容室に年下の女の子が働いていて、その子のシャンプーが私は大好きだった。ある日、シャンプー中に彼女からバニラの甘い香りがただよって「年下の女の子の特権だな」とうっとりした。

フィルターを変えると「それ」は色んな見え方をするけれど、私だけの視点からみれば「それ」はそれでしかないように、私にとって「年下の女の子」は永遠の魅力を放ってくるから、それが悔しいくらいに好き。

おそらく長女の性なのだと思う。トトロは長女のための映画だと思う。私にとって一番身近な年下の女の子は妹だった。

細くて生意気な瞳を向けてきて、悪知恵が働いて、だけど甘えるのが誰よりも上手で、そして誰より人のことをきちんと観察している。無防備に飛び込んでしまう私には備わっていない、スマートさ。

映画でもそう。年下の女の子を眺めては、その魅力に「ほう」とため息をついている。

特に、ペーパームーンに出てくる少女アディのセンスには憧れる。大人の女を意識してしまって、自分の胸のふくらみを確かめる姿がとてもいとおしい。大人になった今でも、こういう仕草は忘れたくない。小さな恋のメロディの幼いヒロインの影響で、大人である私はオレンジのルージュを買った。

年下の女の子を見るたびに、自分が大人だと自覚するけれど、一方で、私からみた「大人」も一生大人でしかないので、自分の幼さに焦燥感。絶対的な差に一生追いつけないような気がする。そんな時に自分の中の「年下の女の子」を発動できたらいいけど、その魅力が私には備わっていないから残念だ。

「恋に、最後の希望をかけるような、くだらない少女にならないで」

私の好きな詩の一節。年下の女の子にはそうやって、ずっと永遠の魅力を放っていてほしいなあと、いつも勝手に思ったりする。

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香具師 Profile

きり

サウダーヂな夜スタッフ

ひょんなことから毎週日曜日「サウダーヂな夜」の昼営業にて働くことになりました。城下をぶらぶらする際には、ぜひ私の話し相手になってください。もしくは面白い本もあるのでふらりと読書に寄っていただけたら。

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