サウダーヂな夜

コンパクトの予言。

  • BID15|2016年07月25日

落ち込んだ時は、めちゃくちゃ身体に悪いものが食べたくなる。そんな日は激辛ラーメンに限る。明日のことなんて考えないで食べる深夜のラーメン。「へっへっへっ、やってやるぜ」って気分でラーメンを待つ。そうやって強がってはみるものの、カウンターに座りながら私は、ずーっとため息を放出し続けている。そして辛いものを食べたからと言って元気を取り戻すわけではなく、次の日は案の定目覚めが悪くて「あんなことやるんじゃなかった・・・」といつも後悔する。

たまたま読んでいた小説で「天気売りは頭のシーツをとって、よし、今日こそなにもまちがえずにいこう、鏡が教えた天気を自分からねじまげないようにしよう、とこころのうちで誓うのだった。」という一節を見つけた。まさに私は天気売りのような気分で毎朝を過ごしている。どうにか間違いを起こさないようにと、気をつけて過ごしているのに、そんな気持ちと裏腹に、鈍臭い私が期待通りにすこーんとしでかしてくれる。

どうして私はいつも肝心なところで、しょうもない失敗をしてしまうのだろう。いつも慎重にことを進めているはずなのに。自分の鈍臭さを発揮してしまうたびに消えてなくなりたくなる。仕事でも人生においても、本当に些細な、だからこそ自分が情けなくなるようなミスを毎日のように連発している。この瞬間から自分がなくなってしまえばどんなに楽だろうかと思う。1日の終わりに、イヤホンが夜に溶け込んでいく時間を、ずっとぶらぶらしていたら、そういえば、私はどの瞬間でそういう気持ちを立て直しているのだろうか、不思議に感じた。

激辛ラーメンを食べる時でもなくて、眠りにつく時でもない。何だろうって、うーんと考えてみた結果、その瞬間って「罪悪感」なのかなって気づいた。自分にとって悪いことをしてみたり、だらだらと過ごしてみたり、無心になれる恒例行事に打ち込んでみたり、そうやって「ああ、こんな時間だ!やらねば!」って気持ちになることが日々を進める活力に繋がっていくのかな。意外と「罪悪感」って必要な要素なのかもしれない。

あとは日々おざなりにしている生活のことをきちんとする時間も私にとっては有効なのかも。久しぶりにいつものスニーカーを洗って靴を磨いて、普段履かないスニーカーで外へ出た。きれいになって、からっと乾いたスニーカーが並んでいるのを見てなんかちょっとやる気が湧いた。

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香具師 Profile

きり

「ヒバリ照ラス」スタッフ

ひょんなことから毎週日曜日「サウダーヂな夜」の昼営業にて働くことになり、ひょんなことから表町商店街のヒバリ照ラスで働いています。

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