サウダーヂな夜

時間を繰り返す。

  • BID13|2016年07月18日


フェス好きな友人が今年の計画を聞いてきた。そういえばそういう季節か、今年はきっとゼロの夏だろうなと、こういう会話を始めて彼とは6年目。今まで、学生時代の友人と一緒に行ったりしたけど、それぞれの生活が違いすぎて、こういう決め込んだタイミングでは会わなくなった。その点、彼は恋人と毎年行くからうらやましい。その手段を使って行ったこともあるけれど、あまりろくなことにならなかった。

その彼は、東京にいた頃の友人から、この時期にだけ連絡が来るという。きっとそれが私に伝染していくのでしょう。例えば、そんなタイミングだったり、わかりやすいのが誕生日だったり、それぞれにあるようなもの。とにかくこういう恒例行事は、自分を振り返るためのバロメーターになりますね。

私にとってバロメーターになるもののひとつは、映画や小説、音楽なんかの類で、事あるごとに取り上げるお気に入りを決めている。どこかのすごい大人が毎年観る映画を決めて、初めて観た頃と同じように自分が泣けるのか感度を試していると言っていて、ほうほう、と思った。

それから、実和子のこんぺいとうみたいに、大人になってから二本足でしゃんと立って歩くためのおまじないもある。簡単に言えば、身につけるものを決めているだけ。最初はピアスだったけど、最近はずっとつけていない。小さな痛みに願いを込めたピアスホールは、閉じることもなくそのままで「開いた穴はなかなかふさがらない」とセンチメンタルに思うこともあったけど、開けた時の気持ちなんてとっくに忘れてしまって、時間は物事を風化させて、たかがの小さな穴となっている。

毎年、きちんと何かが更新されているのですね。それは、その時点でしか気付けなくて、過ごしてみた自分にしかわかないけど。私にだけの真実はきちんと自分の中に蓄積されている。どうせ、不安や悩みなんてのもどんどんアップデートされるのだから、その真実だけを頼りにするしかない。

でも、ちっぽけなものでもバロメーターって大切、というか苦しみを減らしてくれるものだなあって思う。

写真は昼休みに並んで食べた天神そば。私を悩ませてやまないバロメーターを大きく揺るがしてくる。このバロメーターに限っては私に悩みしか生んでくれない。

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香具師 Profile

きり

「ヒバリ照ラス」スタッフ

ひょんなことから毎週日曜日「サウダーヂな夜」の昼営業にて働くことになり、ひょんなことから表町商店街のヒバリ照ラスで働いています。

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