サウダーヂな夜

ロマンチックの終着点。

  • BID11|2016年07月04日


梅雨はそろそろ明けたのでしょうか。溶けるように汗がにじんで流れてきて「夏が来た・・・!」とアパートの部屋でうなだれながら思う。ついにクーラーも解禁。今年もキラービーチが私の夏を開会宣言。

「夏の恋」とか、季節が始まる時期は大体ロマンチックが高ぶってくる。とか言って、何かと理由をつけてロマンチックという空想をいつも楽しんでいるけれど。

それでもやっぱり夏は特別のような気がしてならない。そんな時には、簡単に恋の気分にしてくれるような音楽を聴きたくなってくる。私の場合、それはYUKIちゃんの曲で、恋どころか、人類全てを愛したくなるような気分にさせてくる。

でも、私はYUKIちゃんが好きではなかった。当時好きだった人がYUKIちゃんをタイプだと言って「はい、来たーー」って思った。YUKIちゃん好きって・・・わかりやすく引っかかりすぎやろと思った。

童顔のくせにコケティッシュなエロさがあざとくみえるYUKIちゃんを許せなく感じていた。ずるくて、そのくせYUKIちゃんは女の子の気持ちを優しく撫でるように歌ってくるから、「そんなに寄り添ってくれなくてもいいんだから!」って悪態をつきながら聴かないといけない。

でも、最近になって気づいた。私がそんな風に思ってきたのは、YUKIちゃんみたいな女の子には敵わないとわかっていたから。なれないから一生敵わない。結局、自分がひらがなの似合うような女の子にはなれなかったことが、ここだという時に心の隅っこをちくちくしてくる。

そんなのだから、誰と出会っても「私はもうハッピーエンドの裏側にしかなれないのだわ」なんて空想だけがひとり歩きをする。私から溢れる言葉はいつだって女々しくて、本当いっそのこと男性に生まれてみたかったと思う。そして私はYUKIちゃんになりたかったんだなあ。とは言っても、人には向き不向きがあるということくらい理解しているので、そんな思いはとうに振りきった。だけど時々、そんな女の子たちの優しさやたくましさを羨ましく思いながら笑っている。

そして最終的にはロマンチックが過ぎて、私はどんどんたくましくなっていく。誰か私のロマンチックを止めてほしい。そのまま止まらぬロマンチックはチバさんやベンジーへたどり着いてしまう。なんでや。

というわけで夏に入りました。(強引に終わる)

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香具師 Profile

きり

サウダーヂな夜スタッフ

ひょんなことから毎週日曜日「サウダーヂな夜」の昼営業にて働くことになりました。城下をぶらぶらする際には、ぜひ私の話し相手になってください。もしくは面白い本もあるのでふらりと読書に寄っていただけたら。

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